いま話題の解錠方法

   
バンピング解錠(バンプキー解錠)

バンピング解錠とは、ピンシリンダー錠を開けるために特殊加工した、バンプキーを使って開錠する方法。

2007年春ごろから、テレビや雑誌で多く取り上げられて、認知度が急激に上がっています。
(2008年12月17日に東海テレビ「ぴーかんテレビ」で放送されました。)

ピッキング対策用として開発されたディンプル錠は、ピンシリンダー錠の一種であり、バンピングで開錠される可能性があります。

日本ロック工業会では、日本国内において犯罪として発生する可能性は、非常に低く過敏な心配は必要ないと考えているそうです。

   バンピング解錠について  日本ロック工業会のホームページ
  

ピッキングと同様に痕跡が残らないので、どのように開錠されたか特定することはできません。

2004年ごろから多くのメーカーで、バンピング解錠の対策をしたシリンダーに改良をしています。

心配な場合は対策されたシリンダーへの交換をおすすめします。

ピッキングでターゲットになったディスクシリンダー錠は、ピンシリンダー錠ではないため、バンピング解錠では絶対に開きません。

カム送り解錠(バイパス解錠)


ピッキングより簡単に開錠できるといわれている、カム送り解錠(バイパス解錠)がテレビなどで紹介されています。

2002年9月13日、いよいよ警察庁からカギメーカー4社に対し、緊急に防止策を取るように異例の要請をしました。

シリンダーのリングを浮かせて、扉の中にある本体に特殊な工具を入れて開錠する方法です。
この方法で開錠されるのは、リングが引っ張って浮く機種に限られています。

カム送り解錠(バイパス解錠)は、シリンダーの耐ピッキング性能や、破壊に対する性能とはまったく関係なく、「シリンダーを交換したから大丈夫」というわけではありません。(ごく一部のシリンダーを除く)

カム送り解錠

 
カム送り解錠で開錠される機種
メーカー 形式 プレートの刻印  普及数(個)
MIWA LAシリーズ MIWA LA・MA  4,222,000
MAシリーズ MIWA LA・MA 292,000
BHシリーズ MIWA BH 1,036,000
LDシリーズ MIWA LD 492,000
GOAL LXシリーズ GOAL ASLX 1,450,000
HDシリーズ GOAL HD 200,000


なお、刻印に下線( _ )がある場合は対策済みの機種です。

 (ほかにSHOWA、HORI、計4社約900万個)


詳しくは、
カム送り解錠(バイパス解錠)が可能な錠ケース一覧表をご覧ください。
             (警察庁ホームページ内)

ほとんどの機種で対策が可能なので、不安なかたはお問い合わせください。


             
下図は警察庁資料より

 
サムターン回し


玄関ドアの郵便受けを外側から強引に壊し、すき間から手を入れてドアの内側のカギ(サムターン)を開ける「郵便受けはずし」が愛知県を中心に多発しています。

ドアに手動ドリルなどで穴を開け、針金などの工具を入れてサムターンを回す方法も多く報告されています。


対策として、郵便受けの取り付けを強化する、郵便受けから手の届かない場所に補助錠をつける、サムターンにカバーをつけるなどがあります。

 
      サムターンカバー(MIWA RA用)

以前はMIWAのLA・MA用とBH・LD用しかありませんでしたが、MIWA RA(85RA)用、HPD(40KJ)用、PMK(75PM)用も市販されています。

下の写真は、外から開錠されにくいカギ付きツマミの補助錠。
(KABA社製)



下の写真は、外から工具で開錠されにくい丸型ツマミの補助錠。
(WEST社製)

 


最近ではドアビュー(のぞき穴)を外側からはずし、そこから工具を入れて開錠される場合もあります。

内側から硬貨などで増し締めできます。



あなたの家のドアビューは、ゆるんでいませんか?
 




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