ホーム・カーセキュリティについて


ホームセキュリティの落とし穴


この不況の中、警備会社の業績は順調です。
不況で強盗、侵入盗が増えたため、お金のある人が自衛をはじめるようになったのです。
警備会社もここ数年、ホームセキュリティに力をいれ、宣伝しています。

一般的に警備会社のステッカーが貼ってある家は、ドロボーは避けるといわれています。(実際、警備会社に勤務しているとき、ステッカーだけ欲しいとよく言われました。)
なぜならドロボーは音と光を嫌うといわれているからです。

しかしホームセキュリティの契約をしている家は、すなわち守るべきお金があるという考え方はできないでしょうか。
それに警備をしていることで、家の人は油断しているのではないか。
そう考えてプロの窃盗団や強盗が、ねらうことも考えられます。
(芸能人やプロスポーツ選手の自宅が、よく被害にあっているのを、ご存知ですよね。)

人間の知恵でつくりだしたものを、同じく人間の知恵で打ち負かすことが、できないはずがありません。
あえてここでは書きませんが、侵入する方法はいくらでもあるのです。

ホームセキュリティを過信するのは、良くないのではないでしょうか。

カーセキュリティについて


ピッキングと同じく、ものすごい勢いで増えているのが、クルマの窃盗です。
クルマの窃盗に対して、カーセキュリティは急激に売上を伸ばしています。
カーセキュリティには大きく分けて5つのタイプがあります。

@振動やドア開放によって音や光で威嚇するタイプ

3000円くらいから10万円くらいまでかなり値段にひらきがあります。
値段の違いはセンサーの数・感度、音量や感度調整の有無、オプションの種類にあるようです。

Aハンドルやブレーキペダルをロックするタイプ

海外旅行に行くと、このハンドルロックを非常に多く見かけます。
クルマ盗には非常に効果がありますが、車上狙いには効果がありません。

BPHSなどを使って持ち主に異常を知らせるタイプ

 割と新しいタイプのカーセキュリティです。
値段がまだ高いのと、PHSの圏外では使えないのが難点です。
持ち主が近くにいる場合、有効です。

C盗難にあったクルマをGPSなどを使い探すタイプ

最近、よく聞くタイプのセキュリティです。
このシステムを使って、たくさんの盗難車を発見したとメーカーは宣伝していますが、盗難車のなかを徹底的に探し、このシステム(発信機)が捨てられたら、クルマを探すことは不可能です。
車上狙いには意味がありません。

DICコードが照合しないとエンジンがかからないタイプ

イモビライザーといって、主に輸入車に多く採用されており、国産車に徐々に純正採用されてきています。
イギリスなどでは盗難が激減したといわれています。
しかし日本でもあいかわらずイモビライザー付きの車が盗まれています。
クルマのメインコンピューターを、イモビライザー無しのものに交換する方法などで、本気で狙われれば簡単に盗まれてしまいます。

Eガラスに車体番号を刻印し、窃盗団を敬遠させるタイプ
前後左右ガラスのすみに、車体番号を刻印(エッチング)する方法です。
車体番号を偽造しても、ガラス面に刻印された番号と違うため、ガラスを交換する必要があります。
ガラスの交換費用は30万円〜40万円もかかるため、盗むクルマを刻印していないクルマに変える可能性が高くなります。
しかも、事故などで前後左右のガラスを、同時に交換することは稀で、あやしまれることでしょう。
クルマ盗に非常に効果があり、比較的安価です。

 1つのシステムで完全に防ぐことは難しいようです。


カーセキュリティに付属している”盗難防止装置取付車”などのステッカーは貼らないほうがいいという説もあります。
なぜなら、盗む人にどのメーカーの、どのタイプの装置がついているのか、手の内を明かしてしまっているからです。
プロの窃盗団はどのカーセキュリティに対し、どんな方法で盗めばいいか、ちゃんとわかっています。

ただ、車上狙いや普通のクルマドロボーには抑止力があり、ダミーのセンサーやステッカーをつけている人もいます。
  

クルマから離れるときは必ずキーを抜き、ロックをする。


コンビニやスーパーの駐車場で、エンジンをかけたままのクルマを良く見かけます。
意外にも、キーの付いたクルマが盗まれるケースも多いのが現状です。(半数近く)

ガソリンスタンドでも、クルマから離れるときは、キーを抜きましょう。
最近、増えつつあるセルフのガソリンスタンドは、必ずクルマから離れる必要があるため、気をつけましょう。


前のページへ トップページへ 次のページへ